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(平成17年12月19日
 徳洲新聞掲載)
ハブ咬傷
1、ハブの習性
目の横にあるピット器官で温度を感知して攻撃する
真冬・真夏は活動性が落ちるが、冬眠するわけではないので注意

2、ハブの毒
出血毒である。出血、壊死、溶血、浮腫、疼痛等の因子が含まれる。
一回の咬傷の毒量は0.1ミリリットル〜0.2ミリリットル⇒致死量に達している

3、症状 (症状はハブ毒の量に比例する)
激しい疼痛

受傷部から出血・内出血

10分〜20分で腫脹してくる
次第に中枢部に広がり2日〜3日で最高に達する

抹消の痺れ、運動障害、知覚障害

壊死
    ※ 局所症状に加えて、消化器症状、頭痛、血尿、発熱感
    ※ さらに進行すると、急性腎不全(BP↓、Hr↓、hypovolume)
    ※ 直後からアナフィラキシーショックを起こす事もある。
 
4、問診
本当にハブに咬まれたのか?
受傷部位どんなファーストエイドをしたのか?
どれくらい前に咬まれたのか?⇒ハブ毒の浸透度の予想ができる
既往暦:
以前ハブに咬まれた事があり抗毒素を使用していると今回の抗毒素投与で
アナフィラキシーショックを起こす可能性がある。

5、理学所見
Vital Sign
受傷部位・牙痕(咬まれ方によって1つ〜複数の可能性がある)
   ※ 無毒蛇の場合U字型に咬まれている
   ※ ハブの場合、腫脹・疼痛が激しい

一般検査
筋壊死(ミオグロビン尿、LDH,CK,K・・)
溶血(RBC、Hb、Ht,LDH・・)
腎障害(尿蛋白、BUN、Cr、K・・)
凝固障害(Plt、PT、APTT、ATV、フィブリノーゲン・・)
肝障害(GOT
感染(CBC、CRP)
検査項目
●採血
   CBC・CRP
   生化
   凝固系(DICセット)
●尿検査
   ミオグロビン尿、、
6、治療
1、緊縛
2、できるだけ早く(咬まれてから30分以内)ハブ抗毒素1V(腫脹が1関節超えるときには2V)
1V又はNSに溶かしてDIV
 ※ 咬まれてから30分以内が効果が高い!
 ※ もしアナフィラキシー起ったときは対症的にH1ブロッカー、ステロイド、昇圧剤で対応
3、切開 細かい麺棒みたいなもので創の状態・深さ・方向を確認する。
  必ず長軸方向に切開する(動脈・神経切らないように)
  深さは筋膜切開(傷の深さ)
4、吸引・搾り出し30分
5、テタノブリン1AをIN、破傷風トキソイド1AをSC
6、抗生剤CEZ1〜2グラムを一日3回(8時間おき)
  ※腎障害時には、投与量を調整する事(ワシントンマニュアル参照)
7、DIV(L/R)腫脹にあわせて多めに
  ※ 尿量を見ながら調節するとよい
8、咬傷部は水平に保つ⇒腫脹の進行が止まったら少し拳上する。

7、合併症・死亡原因
1位 腎不全
2位 DIC
その他 肝機能障害、膿痛、浮腫、壊死による運動機能障害・知覚障害、
抗毒素による血清病(3日〜4日してから出ることもある)

8、もしあなたが咬まれたら、、 
・できるだけ安静に(走ったりしない!!)
・吸引して毒をだす
・タオルで患部をまいて、さらに上から別のタオルで縛る⇒リンパ管だけを縛れる
ハブは3角の頭が特徴です。 ハブ専用の捕獲器
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